IWATANI-PRIMUS イワタニ・プリムス株式会社

Base Camp イワタニ・プリムスがお送りするアウトドアを深く楽しむための情報ページ

アウトドア調理器具で絶品ごはんを炊くには?

文 イワタニ・プリムス スタッフ T. K.

アウトドア調理器具で絶品ごはん

登山やバックパッキングキャンプに行く時に生米からごはんを炊くのは面倒だなと思っていませんか?でもあつあつの炊き立てのごはんをアウトドアで食べるおいしさは格別です。是非皆さんにもチャレンジしてもらえればと思っています。筆者は中学生の時から幾度となくコッヘル(鍋)で炊飯を体験してきました。いろいろな鍋や熱源を使ってきましたが、筆者なりに外で炊く時はどんな火と鍋の組み合わせが一番美味しく炊けるかが分かってきました。炊飯時の火を止めるタイミングなど自分で火をコントロールする楽しみも含め、アウトドアに繰り出す前に練習してはいかがでしょうか?


ごはんを炊いてみよう①

まず米研ぎと浸漬です。無洗米を使う場合は一般的に研ぐ必要はありませんが、通常米を使う時は手早く研ぎましょう。特に1回目はヌカの臭みが米に戻らないように特に手早く行います。炊く時のお米と水の量は1:1.2と言われています。しかし、アウトドアでの計量は面倒ですので、お米の上面から第一関節くらいの水分量でやってみて差し支えないと思います。
研ぎ終わったら30分程度浸す(浸漬させる)とよいでしょう。ただしアウトドアではなかなか30分も待てないものです。浸漬時間が短い場合、ごく弱い火にかけましょう。少し温かい方が米に水分が浸透しやすいようです。
浸漬が終わったら(あるいは数分極弱火に掛けたら)、中型のシングルバーナーコンロであれば、中火くらい、トランギア・アルコールバーナーなら全開くらいの火力で炊飯を始めます。少し強めの火にすることで鍋の中に対流がおき、中のお米が踊るようにして動きます。お米が動くことでまんべんなく米に水が浸透していきます。また美味しさの元である粘りもここで生まれるのではないかと思われます。火の熱は鍋底全体に回ることが肝心です。全体で熱せられることでムラのない米炊きが実現できます。

メスティンとアルコールバーナー

メスティンをアルコールバーナーにかけるときはハンドル焼損を防ぐためにうえに跳ね上げておくと安心です。アルコールバーナーは風に揺らぐとハンドル部に火が当たることがあります。アルコールバーナー利用の際は専用のゴトクを利用してください。

ごはんを炊いてみよう②

やや強めの炎で炊いていると内部の圧力が高まって吹きこぼれてきます。ここで火を弱くします。火を弱くしてじっくりとお米に水を浸透させるイメージです。火加減を調整する際は、吹きこぼれで火傷をしないようにしましょう。さて、弱火にしてあと何分炊くか?アウトドアでは風も吹きます。家庭の電気釜ではないので、残念ながら時間では決められません。ではどう判断するか?昔ながらの方法で行いましょう。手袋をするか、スプーンや箸などを手に持って鍋の蓋に当ててみると、鍋の中の水分が沸騰している振動が伝わってきます。この振動は時間が経つにつれ弱くなっていきます。最後にはほとんど感じられなくなりますので、このタイミングで火を止めます。

トランギアのB25アルコールバーナー

トランギアのB25アルコールバーナーも火力調整ができますから、火傷に注意してやってみてください。ガスコンロの場合、火加減の調整は簡単です。

蓋が浮かないように重りを載せましょう

蓋が浮かないように重りを載せましょう

photo

ヤケドに注意して鍋の振動を感じてみよう。

ごはんを炊いてみよう③

コッヘルやメスティンからブクブクとした振動が伝わらなくなったら水分がなくなったサインです。炊けたかどうか中を見たくなるのですが、ここは我慢です。蓋を開けると熱が一気に下がり、蒸らしがうまくいきません。蓋を開けずに保温させるため、しばらく何かにくるんでおきましょう。
ところで蒸らしは何のために行うのでしょうか? お米は炊きたての時、まだ水分がお米の表面付近に多く残っています。ゆっくりと温度が下がっていく過程で、この水分が中に浸透していきます。こうして中までしっかりと水分を含んだごはんが炊き上がるのです。10分くらい蒸らしたら完成です。

コッヘルごはん

コッヘルごはん

メスティンごはん

メスティンごはん

プリムス・セラミックフライパン

プリムストレックケトル&パンならノンスティック加工されているのでスパムもおいしく焼けます。(写真はプリムス・セラミックフライパン)

火と鍋の組み合わせ~縦型アルミコッヘル(鍋)か、メスティンか~

それぞれに特長がありますが、コンロとの組み合わせやアウトドアスタイルで選ぶと良いようでしょう。手早くごはんを炊く場合はアルミコッヘルで、のんびりごはんを炊くときはメスティンを筆者はお勧めします。この場合、組み合わせるコンロを少し考えましょう。ガスこんろのような安定した火力の場合、これに適した鍋はやや底に厚みがあるコッヘルです。アルミが薄過ぎると中火以上で火にかけた場合、火が当たる部分の熱が効果的に底面全体に回っていかないようです。逆に厚みの薄いメスティンはどうでしょうか?アルミは熱伝導率が高いことで知られていますが、ガスコンロの中火でご飯を炊くよりは、アルコールバーナーの少し揺らぐ炎が全体に熱が回るので良いと考えられます。
経験上から結論を言えば、『ガスこんろならプリムス・トレックケトル&パン』との組み合わせ。『アルコールバーナーならメスティン』との組み合わせが良いと思います。
逆の組み合わせも試してみましたが、炊き加減に少しムラがあったり、時間がかかったりしました。

プリムス・トレックケトル&パンとガスこんろ

プリムス・トレックケトル&パンとガスこんろ

トランギア・メスティンとアルコールバーナー

トランギア・メスティンとアルコールバーナー

プリムストレックケトル&パンのスパイラル加工

プリムストレックケトル&パン、プリムスイージークックミニキットは底部にやや厚めの素材を使っています。またスパイラル加工を施すことで滑りにくく、また熱を効果的に吸収してコッヘル全体に伝導させます。

PRIMUSトレックケトル&パン
底の薄い鍋

底の厚めの鍋(写真左:PRIMUSトレックケトル&パン)と、底の薄い鍋との違い。
薄いコッヘルだと火の当たったところのみ気泡が出ているのが分かる。

ごはんと合うおかずは何か?(個人の感想です)

筆者がいままで体験したアウトドアごはんで一番美味しいと感じたのは、卵かけごはん+アゴ出汁つゆ(アゴ出汁TKG)です。アツアツのごはんに生卵をかけ、長崎・五島産のアゴ(トビウオ)の出汁つゆをかけて頂く高レベルな楽しみ方です。問題はいかに生卵を持っていくかですが、卵を持ち運ぶためのグッズも市販されています。それからもう一つ。やはりスパムランチョンミートです。フライパンで表面をカリっとなるまで焼いて熱々のごはんに載せて食べるのは最高です。ちょっと重いのですが、缶詰なので、山にも持って行けますね。みなさんも炊き立てのごはんに合う最高のおかずを探してみてください。

五島のアゴだしつゆと卵がけごはん

五島のアゴだしつゆと卵がけごはん

イワタニ・プリムス スタッフ T. K.

小学1年生から釣りにはまり、以来、キャンプ、登山、自転車&バイクツーリング、スキーなどを楽しんでいる。1996年イワタニ・プリムスに入社。

PAGETOP