IWATANI-PRIMUS イワタニ・プリムス株式会社

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サイクリングで素敵な道と出会いたい!自転車用リュック(バックパック)を背負って小さな旅に出掛けよう

写真・文 栗山尚久(自転車ライター/編集者)

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気持ちが浮き立つような晴れた日は、自転車に乗って気ままに走りに出かけたくなります。ペダルを回し、変わりゆく目の前の景色を楽しみながら、風を切りながら走るサイクリングは、心身ともにリフレッシュができる運動です。脚に急激な負荷がかからないことから、運動が苦手な方や普段あまり運動をしない方でもすぐに楽しめ、サイクリングはお勧めのアウトドアアクティビティです。


サイクリングロードや川沿いを利用してみよう

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街中でも少しずつ自転車専用レーンを見かけることが増えてきたと思います。おかげで以前よりは、都市部でも走りやすくなってきましたが、信号や路上駐車に進路を妨げられることもしばしば。リズム良く回してきたペダルを止めざるを得ないこともあります。その点、サイクリングロードは車が入ってこないため走りやすく、気持ちよくペダルを回し続けることができる自転車に最適な道と言えます。都内には、『荒川サイクリングロード』、『多摩川サイクリングロード』、『江戸川サイクリングロード』という三大サイクリングロードが川沿いを走っています。このように川に沿って道が続いていることが多く、私の住んでいる関東の武蔵野エリアには、玉川上水が流れているため、上水沿いも気持ちよく走れる木立に囲まれた道が続きます。

自宅を中心にコンパスで円を描いてみよう

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サイクリングロードや川沿いの道を進むと、郊外まで楽しく走ることができます。気がついたらこんなところまで来てしまった、というくらい遠方まで行けてしまいます。とはいえ、遠くまで行っても自宅までも戻らなくてはなりません。まずは、ロードマップ上に自宅を中心とした半径20kmの円をコンパスで書いてみましょう。想像してみるだけでも構いません。そこはあなたの明日からの遊び場。往復で40~50kmは、初心者でも自転車で走りに行ける距離です。脚力がつけば、もっと遠くへ行くこともできます。素敵な道との出会いが、サイクリングの楽しみの大きなウェイトを占めています。

サイクリングで多摩湖へ。そこから狭山湖の自然の残る道に入る

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自転車を走らせると新たな発見があります。なんてことのないことでも、道端のお地蔵さんを見つけたり、新しくできたキレイな道を発見したり、その土地の歴史を伝える解説の案内を読んでみたり。何気なしに家から自転車を走らせていると、『多摩湖自転車歩行者道』の案内板を発見しました。検索をしてみると起点より20㎞ちょっとで多摩湖(東京都東大和市)まで続いているようです。早速次の休みには多摩湖の方まで行ってみようか、と目的地を決ました。

思い思いのスタイルで走ることのできるサイクリングロード

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サイクリングロードは、サイクリストだけではなく、多くの歩行者やジョギングを楽しむ人も多いので、ゆっくりと様子をつかみながらスタートしましょう。今回の『多摩湖自転車歩行者道』は、多摩湖や狭山湖(埼玉県所沢市、入間市)まで迷うことなく行けるコースで、ロードバイクで颯爽と走りぬける人にも、のんびりとサイクリングを楽しむ家族にもちょうどいいコースです。緑に囲まれた木々を抜け、住宅街や田畑を横に走り続けると難なく多摩湖に到着します。多摩湖の周囲にも全長は2kmほどのサイクリングロードが作られています。また、狭山湖の北側には未舗装の道も整備されています。狭山湖の正式な名前は山口貯水池、大きなため池です。今回は、その堤防の上を進んだ先に突き当たる一般道を左に折れ、未舗装の区間へと進みます。

グラベルと呼ばれる自然の中を走る魅力

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もともと、学生時代にワンダーフォーゲル部に入ったことがきっかけで自転車を始めた私にとって、未舗装=グラベルと呼ばれる道を走ることが、最近のお気に入りです。登山で出会うような自然の中を続く道を自転車で走ることが、最も楽しいひと時です。このような道は、なかなか簡単には見つけられないのですが、今回は下調べもしていましたので、難なく入ることができました。都会からもそれほど離れていないエリアで、自然を感じられるというのは素敵ですよね。緑が目に眩しく、木漏れ日の道は気温も下がっており、ここまでの熱気が嘘のようです。立ち止まって、静寂に包まれていると、知らず知らずのうちに乾き切っていた心に潤いが戻ってきます。

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狭山湖の道は、途中から歩行者と自転車だけ通行できる区間に入り、六道山公園へ抜けます。『六道山公園展望台』からの展望も楽しむこともお勧めです。5階分くらいの階段を上った塔の天辺からは、都心のビル群も遠く望むことができます。視界が良ければ富士山も見えるようです。そこから『村山温泉かたくりの湯』までの後半もグラベルの道です。歩行者もいるので、ゆっくり気をつけながら進みます。途中の六地蔵まで来れば、残りはあと少し。気がついたら午後もいい時間でしたので、かいた汗を温泉で流したいと最後は温泉に入ることにしました。

バックパックを背負うと、気ままに走りを楽しめる

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温泉や銭湯好きの私は、ライド途中でもよく「立ち寄り湯」を利用します。また、入浴後は自転車の一部を解体し専用の袋に入れて公共交通機関を利用する輪行スタイルにして帰ることもあるので、バックパックには、いつも着替えや小型の輪行袋を忍ばせています。ワンデイサイクリングで必ず持っていくものは、パンク修理キットや予備チューブ、携帯工具、チェーンロック、ライトなどです。バックパックに常備しておけば、気軽に走り出すことができます。サイクリングの途中で、温泉に立ち寄ったり、カフェに入ったり、自転車から離れることが多く、バックパックに荷物をまとめられるのは何かと楽です。

バックパックはバイク(自転車)専用がおすすめ

私が使用しているバックパックは、バイク(自転車)専用のドイターのモデルです。登山用やタウンユースのモデルとは違いがあります。一つは、ライディング中の姿勢を考慮したデザインのため、トップとボトムのボリュームが抑えられています。これにより、荷物重さが背中部分で安定するのです。また、工具類が機能的に収納できるポケットや突然の雨に対応できるレインカバー、ヘルメットホルダーを備えているモデルもあります。

ちょっとした旅気分を味わうことが、できるのがサイクリングの魅力です

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そんなに遠くに行ったわけではないのに、旅した気分になれるのがサイクリングの良いところです。特別なところに行かなくても、いつもとちょっと違う道を選ぶだけで、様々な発見があります。道の先で出会う雲の形に季節を感じたり、郊外の田んぼの風景だったり。その時の気分に合わせて、どの道を行くか選べるのも自転車の魅力です。だからサイクリングは、ルールのない自由な小さな旅だと思うのです。
みなさんも身近な道から走り始めてみては、どうでしょうか?

おすすめのアイテム
ドイター バイクワン14

ドイター バイクワン14

工具を収納する大きめのフロントポケット、レインカバー、ヘルメットホルダーを備えた自転車専用のモデル。大きすぎないサイズがワンデイサイクリングには適しています。

ドイター エナジーバッグⅡ

ドイター エナジーバッグⅡ

ちょっとした小物を入れておくのに便利なバッグ。スマートフォンの収納ができるのがあると便利。

ソース ワイドパック1.5L

ソース ワイドパック1.5L

ライディング中にこまめに水分摂取をするのに適した給水タンクとチューブのハイドレーションシステムのセット。ドイターのバックパックの中にスマートに収納ができます。たくさんの汗をかく季節は、容量を大きくしても良いと思います。休憩時に冷えた好みのドリンクでのどを潤すのとは別に、脱水症状を防ぐためにも用意しておきたいアイテムです。

プリムス エッセンシャルトレイルストーブ

プリムス エッセンシャルトレイルストーブ

休憩時に寒さを感じる季節には、ゆっくり温かい飲み物が欲しくなります。コンビニの缶コーヒーも良いけれど、ちょっとした旅気分、日常のいつもと違う何かを演出してくれるのが、ストーブを使う時間かもしれません。

プリムス イージークック・ソロセットS

プリムス イージークック・ソロセットS

プリムスの約0.6Lと約0.4Lの鍋(コッヘル)のセット。アルミ製で軽量。コンロでお湯を沸かし、温かい飲み物をつくることができる。

プリムス トレイルボトル トライタン 0.6ℓ

プリムス トレイルボトル トライタン 0.6ℓ

湯沸かし用の水は別途用意しておくと良いでしょう。プリムスのトライタンボトルは丈夫で軽量です。

栗山尚久(くりやま ひさし)

栗山尚久(くりやま ひさし)

学生時代に全国各地を自転車ツーリングし、その楽しみに目覚める。プロサイクルショップで働いたのちに、2005年より自転車専門誌の編集スタッフとして雑誌作りに携わる。現在はフリーランスの編集兼ライターとして活動中。

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