100%滑走に集中できるスキー用パック

ドイター・フリーライダープロ30

ドイター・ライズツアー45+

文:児玉毅(プロスキーヤー) 写真:菅沼浩(プロカメラマン)

本ページの内容はインプレッション記事のため、使用者個人の感想を含んでおります。
スキー用具を収納できることだけがスキー専用パックではない。スキーの滑りを邪魔しないように設計されたパックが本当のスキー専用パックだ。

ドイター・フリーライダープロ30

フリーライダープロ30は、バックカントリースキー用のバックパックとして非常に完成されている。
フリーライダープロの良いところをと聞かれれば、「荷物が背中全体に吸い付くような背負い心地」というバックパック本来の性能を一番に挙げたい。

背中にぴったりとなじむ気持ちの良い背負い心地は、30ℓいっぱいに荷物を詰め込んでも、左右上下への激しい振りでザックがぶれることがなく、動きやすい。これは、高さや厚みをなるべく出さずに幅を少し広くもたせ、荷物が背中全体にぴったりと寄り添うようなデザインになっている効果だと思う。スキーヤーとして一番大切な「滑走」に100%集中させてくれ、絶対的に信頼できるバックパックになっている。


ゴーグル、プローブ、ショベルなど必要な装備をきちっと整理できるから、必要になった時にも素早く対応できる。
ガイディング時や荷物の多いスキーツアーに最適なライズツアー45+。トップリッド部を上に伸ばすようにして容量をさらに8L程増やすことができる。

また、すっきりとしたデザインの中に過不足なく機能が詰め込まれていることも見逃せない。ゴーグルやサングラスなどの収納用にソフトな素材を内部に使っているトップポケットやショベルやプローブなどのアバランチギア一式の収納が可能な大型のフロントポケットが備わっている。 そして、バックアクセスが可能だから正面パネルにスノーボードやスノーシューをつけていても荷物の出し入れができるのは、スノーボーダーにとっては必要不可欠な機能だと思う。バックカントリーでの様々なシチュエーションに対応してくれ、ストレスとは無縁だった。

 

ドイター・ライズツアー45+

僕は、日帰りのスキーガイドとして、ライズツアー45+を使用している。
ガイドとしてのフル装備を完璧に収納するのはもちろん、それぞれの荷室に絶妙の容量や深さ、使いやすさがあり、ストレスなくガイディングに集中することができます。特に、ショベルやプローブ(ゾンデ棒)を入れる荷室の深さと容量が絶妙。さらに、サイド部の荷室には下りでは必要のないシールを仕舞うことができてとても便利。
容量の大きいバックパックは、ドイターの一番の特長である背負い心地の良さと荷物の安定性は、やはり健在で、重たい荷物のときでも背中に吸い付くようにフィットし、スキー滑走をサポートします。機能・容量・背負い心地のどれをとっても不備がなく、仲間のスキーガイドたちにも絶賛されているバックパックです。


Deuter Alpine Back System

ドイター アルパインバックシステム

スキーやスノーボードで滑走する際に適したバックパックに用いられる背面システムがドイターアルパインバックシステムです。パックの厚みを抑えたデザインで、パック全体の剛性を高め、荷重を腰に伝える役目を果たすフレームを内蔵しています。また、ウエストベルト部分はハイク時や滑走時の動きに連動する「バリフレックスシステム」を採用しています。これらの特長により身体の動きを妨げず、荷重バランスが身体の近いところで安定し、パックとの一体感が得られるパックとなっています。そして、背面通気性は2列に並んだフォームパッドの間に生まれる「チムニー効果」により上方に排出されることで確保されています。

児玉毅(こだま・たけし)
「スキーを背負って世界を旅する」をライフワークに、最高のライディングと感動を追い求めるプロスキーヤー。僻地や高所でのスキーを得意とし、マッキンリー山頂からの滑降や、グリーンランドでのシーカヤックを用いたスキー遠征、エベレスト登頂、ヒマラヤ未踏峰滑降などに成功する。