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ガス燃焼器具の安全な使い方(注意喚起)

※ ここにはプリムスの器具をご使用になるための重要なことが説明されています。
(プリムス器具の取扱説明書裏面にも同様の記載があります。)

一酸化炭素中毒の注意

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● プリムスの器具は屋外使用専用です。屋内、テント内、車内では絶対に使用しないで下さい。

なぜ?

プリムス製品は、屋外で使用することを前提に設計されています。使用中は酸素を大量に消費するため、屋内、テント内、車内等で使用されますと一酸化炭素中毒死や酸欠により窒息死します。また、火災の危険性もあります。

ガスこんろ、ガスランタンなどの燃焼器具をテント内、車内等の狭く密閉された空間で使用すると燃焼によって酸素が消費され、すぐに酸欠状態になります。酸欠状態で火が燃えた場合、一酸化炭素が発生します。一酸化炭素を吸引すると中毒症状となり最悪の場合、死亡します。 一酸化炭素(化学記号:CO)は、空気とほぼ同じ重さで、無色、無臭、無刺激のため、見分けることが難しい気体です。人間が生きるためには酸素が必要で、呼吸によって得た酸素は血液中のヘモグロビンと結びつき身体に運ばれています。しかしながら、一酸化炭素が発生した場合、そのヘモグロビンとの結びつきは、酸素と比べて200〜300倍も強いため、血液中の酸素が不足し、酸欠状態となります。閉め切ったテントでガスこんろを使用した場合、数分で死亡する恐れがあります。

Oリングが劣化したガス器具は使用しない

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● 器具栓(バルブ部)内のOリングはガスを止める重要な部品です。時々点検し、切れ目があったり摩耗している場合は新しいものと交換してください。

こんな症状に注意!

なぜ?

ガスカートリッジと器具を接続する部分にはOリングと呼ばれるゴムパッキンが使用されています。ゴム製のOリングには、使用状況によって劣化する他に、年月が経過することでも劣化する消耗品です。Oリングが劣化したガス器具を使用すると、漏れ出したガスに引火して、やけどや火災、破裂などの事故につながる恐れがありますので、新しいOリングと交換をしてください。通常の場合は1~2年に一度を目安に交換をしてください。当社では全ての機種のOリングを交換部品としてご用意しておりますので、プリムス製品をお買い求めになった販売店もしくは当社へご相談下さい。

交換用Oリングの適合表は製品情報ページに掲載しておりますのでご覧ください。
https://www.iwatani-primus.co.jp/products/primus/safety/

引火のおそれ
引火のおそれ

Oリングが劣化、破損していると、ガスカートリッジと器具の接続部からガスが漏れ、引火の危険があります。また、Oリングが劣化すると、取り付け取り外し時のガスの漏れが多くなります。さらに劣化が進んだり、破損したりすると、器具接続中にもガス漏れが発生します。器具とガスカートリッジの接続部からガス漏れが起こると引火し、大きな炎が出て火災やヤケドの原因となります。

ガスの爆発・破裂事故に関する注意

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ガスカートリッジが加熱されないように注意してください。ガスカートリッジの中には圧縮された液化ガスが入っています。加熱されると中のガスの圧力が高まり爆発します。また、40℃以上になる場所での保管又は使用は絶対にしないでください。また、製品に付属した補助具以外は絶対に使用しないでください。

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● バーナーを風防、天ぷらガード、積石等で絶対に囲まないで下さい。

なぜ?

バーナーを風防や積石等で囲みますと熱が集まって滞留し、カートリッジも加熱されてしまいます。カートリッジは加熱されると内部圧力が急激に上昇し爆発します。

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● シングルバーナーにセラミック製品、鉄板や焼き網等を使用しないで下さい。また、スモーカー(薫製器)にも絶対に使用しないでください。

なぜ?

セラミック製品、鉄板、焼き網等の調理器具やスモーカーは輻射熱を大量に発生し、熱が滞留しやすくなっています。シングルバーナーで使用しますと輻射熱が直接ガスカートリッジに当たるためカートリッジが加熱され、内部圧力が急激に上昇し爆発します。スモーカーは特に熱の逃げ場が無いため非常に危険です。

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● ガスカートリッジの交換や接続は、必ず周囲に火気や引火物、可燃物が無いことを確認してから行って下さい。また、器具とガスカートリッジの取り付け取り外しは必ず器具栓が完全に閉じていることを確認してから行ってください。

なぜ?

ガスカートリッジと器具を取り付けたり取り外したりするときは多少ガスが漏れます。周囲に使用中(燃焼中)の器具があったり、たき火やタバコ等の火気がありますと引火する危険性があります。また、器具栓が開いているのを知らずにガスカートリッジを取り付けますと、いきなりガスが噴出して引火する危険性もあります。

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● たとえ空になっても、容器(ガスカートリッジ)を火気や熱源(ヒーター、こんろ、ストーブ等)のそばに置かないでください。また、絶対に火中に投じないでください。

なぜ?

空になったカートリッジでも微量のガスが残っています。これを火の中に投じたり熱源の近くに置きますと、容器内の圧力が上がり爆発します。

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● バーナーで炭の火起こしは絶対にしないで下さい。

なぜ?

バーナーを炭の火起こしに使用しますと炭の輻射熱で知らないうちにガスカートリッジを加熱していることになり、カートリッジ内部の圧力を急激に上げてしまいカートリッジが爆発します。

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● 1つの調理器具に2つ以上のバーナーを使用しないで下さい。(片側のみ使用の場合は特に危険です。)

なぜ?

バーナーを2つ以上組み合わせて使用すると、お互いの燃焼炎でカートリッジを加熱しあったり、炎の巻き込みで熱が滞留することになり、カートリッジ内部の圧力が急激に上昇し爆発します。

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● 容器(ガスカートリッジ)は40℃以下の場所で保管してください。(法律によって規定されています。)

なぜ?

外気温が上昇するとカートリッジ内の圧力も比例して上昇します。カートリッジを炎天下に放置したり、直射日光等の当たる車内(トランクルーム含む)や室内に放置することも爆発の原因になります。

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● 焼けた砂浜や河原の上や舗装道路面では使用および放置しないで下さい。

なぜ?

炎天下の焼けた砂浜や河原、舗装路面は非常に高温になっています。ここにガスカートリッジを直接置きますと、熱がカートリッジに伝わり加熱され、カートリッジ内部の圧力を急激に上げることになり、カートリッジが爆発します。

警告
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● 火がついたままこんろを持ち運ばないで下さい。また、容器(ガスカートリッジ)を器具に装着したまま保管することは絶対にしないでください。

なぜ?

火がついたままこんろを持ち運びますと、ガスカートリッジが揺られて内部の液化ガスが液状のまま噴出し、火炎放射器のように炎が急激に大きくなり、火傷や火災の原因となります。
長期間カートリッジと器具を装着状態にしておきますと、保管中に何らかのショックが加わることによりガス漏れが発生する場合があります。また、接合部にサビ等が発生しガス漏れがおこり火災等につながる場合があります。

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● お客様による修理や改造は絶対にしないでください。

なぜ?

ガスの流れる部分は非常に精密に作られています。器具の改造は器具自体の能力の低下になるばかりでなく、不完全燃焼、異常燃焼、ガス漏れ等事故の原因にもなりますので絶対にしないでください。修理に関しては、お買い求めになった販売店、弊社製品取扱店、または弊社にご相談ください。

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● 器具は必ず平坦な場所を選んで水平に設置してご使用ください。

なぜ?

斜面に設置しますとコッフェルや鍋等が滑り落ちたり、器具の転倒の原因となり思わぬ火傷や火災が発生する場合があります。

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● 点火の際は、バーナーを上からのぞき込まないでください。

なぜ?

点火の際にこんろやランタンの上に顔をのぞき込ませると場合によって大きな火が上がることがあり顔などにやけどを負う危険があります。

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● 不安定な大きな炎に注意

なぜ?

容器を初めて使用するとき、容器に衝撃を与えた後、容器を落下させた後、残量確認をするために容器を振った後、外気温が35℃以上の高温時などは容器内の液層と気層が不安定になり、器具と接続し使用を始めるときに生ガス(液状で気化していないガスで白い霧状のもの)が出て、着火した場合は大きな炎が上がることがあります。
その際には一旦消火するか、炎が着いたまま容器を水平な場所に垂直に置き生ガスが出なくなるまで2〜3分間程度燃焼させて炎が安定したことを確認してからご使用ください。

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● 燃えやすい物から上部は1m以上、周囲は30cm以上離して使用して下さい。

なぜ?

こんろの場合、風によって強力な火力は周囲に影響を与える範囲も広くなります。特に上方向には相当な熱が昇りますので周囲に充分注意を払ってご使用下さい。また、テーブルでご使用になるときは、テーブルクロスやビニールクロス等を使用しないで下さい。風に舞って引火し火災事故につながる場合があります。

器具とガスは同一メーカーのものを使用のこと

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● プリムスの器具には必ずIWATANI-PRIMUSまたはPRIMUSの表示のある「IP-250」「IP-500」もしくは「IP-110(旧称PG-110)」の専用容器(ガスカートリッジ)を使用して下さい。その他のガスカートリッジは絶対に使用しないで下さい。

なぜ?

器具はガスカートリッジと接続してはじめて機能します。従って同一の規格で作成されていないと細部の微妙な寸法の違い等でガス漏れが発生したり、正常な燃焼を果たせなかったり、火災事故につながる場合があります。また、他社のガスを使用して何らかの事故が発生した場合、生産物賠償責任保険も適用されなくなります。
インターネットなどの通信販売を通じ、海外のガス器具を輸入販売している一部の業者が、当社のプリムスガスカートリッジに接続、使用できるような記載をしていることがありますが、プリムスガスカートリッジを他社製品には絶対に使用しないでください。また、逆に当社製ガス器具に、他社製ガスカートリッジを使用することも禁止です。

目的外使用の禁止

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● こんろ及びランタンを本来の目的以外の用途に使用しないでください。 こんろやランタンは暖房器具ではありません。

なぜ?

こんろやランタンを衣類の乾燥や暖房の目的など、本来の使用目的とは異なった使い方は、思わぬ事故(火災、酸欠による窒息死、一酸化炭素中毒死、等)につながる場合があります。

アフターサービス

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● 補修用性能部品の保有期間について

弊社ではお客様に安心してご利用いただけるよう、製品の製造中止後でも5年間は基本的に補修用性能部品を保管します。
※補修用性能部品とは、その製品の機能を維持するために必要な部品です。

なお、修理を依頼される製品で部品交換が必要な場合、製品の製造終了後5年を経過している製品は修理を承れない事もございますのであらかじめご了承下さい。

また、燃焼器具に使用されているゴム部品をはじめとする各部品は、ご使用の頻度に関わらず年月が経過すると劣化のためひび割れしたり、変形したりしてガス漏れ・燃料漏れの原因になります。修理においても製品の状態によっては修理できずお断りする事もございますのであらかじめご了承下さい。

製品の経年劣化に関するお知らせ

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●ガス製品全般(こんろ、ランタン、他)の経年劣化について

ガス器具の器具栓(バルブ)の内部にはゴム製品が使われています。ゴム製品は使用の頻度に関わらず、経年により劣化していきます。製品製造後、こんろやランタンは10年を目安に買い替えをご検討くださいますようお願い申し上げます。

●分離型こんろ製品の安全使用についてのお知らせとお願い

バーナーヘッドとガスカートリッジ(または燃料容器)をホースで接続する「分離型こんろ」はホースの内部や接続部にゴム製の部品が使用されています。特に接続部ではゴムがパッキンの役割をはたしていますが、ご使用頻度に関わらずゴム部品は年月が経過すると劣化のためひび割れしたり変形したりしてガス漏れ・燃料漏れ等の原因になります。購入・使用から5年を経過したものは必ずご使用前の点検をおこない、製造から10年を目安に買い替えのご検討をお願いいたします。

主な不具合箇所
プリムス分離型こんろの例
主な不具合箇所 主な不具合箇所

再充てん禁止

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● プリムスのガスカートリッジには絶対に再充てんを行わないでください。

なぜ?

インターネットなどでの通信販売を通じ、ガスを再充てんする器具を販売している業者がありますが、これらの補助具を使用して空または使いかけの容器にガスを再充てんする行為はガスの製造に該当し、違法行為となります。また、プリムスのガスカートリッジは再充てんされることを想定していません。ガス漏れや爆発の危険がありますので絶対に再充てんをしないでください。

注意
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● やけど注意

使用中に気をつけたいのことの一つにやけどがあります。楽しいアウトドアもやけどをしてしまうと台無しになってしまいますし、重度なものだと死に至ることもあります。特にアウトドア初心者や小さなお子さんは、ガスランタンの明かりを見て、それが非常に高い熱を持っていることを認識していないことがあります。万一やけどを負った場合はまずきれいな水で冷やすこと。それから必要に応じて医師の診断を受けましょう。

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● ガスカートリッジの装着はバルブを垂直に、また、締めすぎないように行ってください。

なぜ?

新品のガスカートリッジには液状のガスが上部まで入っています。従って、斜めに傾けて取り付けますと液状のガスが勢い良く噴出しますのでとても危険です。必ず周囲に火気がないことを確認して、垂直に取り付けて下さい。
また、ガスカートリッジを器具に取り付ける前に必ず器具栓が完全に閉じていることを確認してから取付を行って下さい。
カートリッジと器具を接続するバルブのネジ部はとても大切な部分です。斜めに無理にねじ込んだり、過大な力で締め込みますとガス漏れや故障の原因となります。

● 実際に山行等に持参する前に必ず動作確認を行って下さい。

なぜ?

製品には万全を期しておりますが、万一の不具合で使用できない場合も考えられます。特に長期縦走等でご使用になる場合は器具と容器(ガスカートリッジ)の事前動作確認を、また、出来ましたら緊急のための予備の器具を持参いただきますようお願いいたします。

● ガスカートリッジの航空機への持ち込みは出来ません。
ガスカートリッジの航空機への持ち込みは航空法により機内への持ち込みが禁止されています。航空機で上空に昇るにつれ気圧も下がるため、ガス容器の耐圧性能に変化が生じます。最悪の場合、上空で爆発する危険性もあり、また、火災などが発生したときの2次災害の原因となる危険性もあるため持ち込みが出来ないようになっています。搭乗時に発見されますと没収または渡航出来なくなりますのでご注意ください。 ※詳しくは各航空機会社の相談窓口へお問い合わせください。

● ガスカートリッジを船舶で輸送する場合は危険物専用船への船積みが必要です。
一般の旅客船へは旅客船法に基づき危険物の持ち込みは一切禁止されています。危険物にはガスカートリッジばかりでなく花火等の引火・発火する物も該当します。
国内の船舶輸送は危険物専用の貨物船での輸送が可能です。
※詳しくは各船舶会社 相談窓口へお問い合わせください。
  海外への船舶輸送は輸出貿易管理令により経済産業省大臣の認可が必要です。
※認可につきましては経済産業省へご相談ください。許可された場合は輸出を行っている船舶会社へ ご相談ください。

● ガスカートリッジは郵便局の「ゆうパック」では送付できません。 郵便局の「ゆうパック」は郵政法によりエアゾール製品(ガスカートリッジばかりでなくヘアスプレーや塗料スプレー缶等も含みます。)の一切を送付できません。
※詳しくは郵便局にお問い合わせください。

表示内容

警告

誤った取扱いをすると、使用者が死亡または重傷を負う可能性が想定されることを表す記号です。

注意

誤った取扱いをすると、使用者が傷害を負う可能性が想定される、および物的損害のみの発生が 想定されることを表す記号です。

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