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LOWA Footprints誕生から25年目の進化〈レネゲード X〉が新登場

誕生から25年目の進化〈レネゲード X〉が新登場

その靴は、今から遡ること25年、1997年にドイツの地で産声を上げました。

〈レネゲード〉、そう名付けられたトレッキングシューズは、重厚な革を使用した重く、硬い、いわゆる登山靴と、ナイロンを多用し軽く、柔らかなハイキングシューズのそれぞれ優れた要素を取り込んで両立させた、履きやすいのに耐久性があり足馴染みが良いという、それまでにないジャンルを確立した画期的なモデルでした。

日本においても、その幅広の足型も含め「履いていて楽なトレッキングシューズ」として人気を博してきました。
オールレザーにも関わらず軽量で、アッパーもソールもしなやかで柔らかく、しかし十分なプロテクションそしてクッション性能をもつトレッキングシューズ。「初めての一足」として、これ以上のシューズはないのではないかとすら思います。

しかしながら、トレッキングシューズを販売する登山用品店の現場では、一つの課題が生じていました。

「初めての一足」を選ぶ方にとって、オールレザーのアッパーで構成されたレネゲードの価格は、少し高すぎたのです。ただでさえ他の装備品も含めて大きな出費を強いられる初めての登山、その後どれくらい履くことになるかも分からないトレッキングシューズに3万円を費やすのは、確かに低くないハードルです。
かといって、価格を優先するがあまり、極端にコストを抑えてスニーカーをミッドカットにした程度のシューズを選んでしまっては、楽しめるはずだったトレッキングも足元の苦痛を伴うものになってしまいます。

そんな価格とシューズの性能の問題を解決するのが、新しい〈レネゲード X〉です。

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オリジナルの〈レネゲード〉から〈レネゲード X〉を派生させるにあたって、LOWAはその機能を何ひとつ、本当に何も削減していません。〈レネゲード〉と〈レネゲード X〉がもつ機能的な特徴、例えばGORE-TEXライニング、Vibramアウトソール、複雑なカッティングと縫製を必要とするアッパーの構造、そしてダブルインジェクション製法により複数の異なる密度のポリウレタンで立体的に成形されたMONO-Wrapサポートフレーム。
〈レネゲード〉が25年の時を経て熟成させてきた履き心地を担保する要素は、何もかもそのままです。

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異なるのは、アッパー素材です。
天然のレザーを活用した〈レネゲード〉に対して、〈レネゲード X〉のアッパーはシンセティックレザーで構成されています。

長いスパンでみたときには天然皮革の方がシンセティックレザーよりも長寿命で、より柔らかく快適な足馴染みとなります。しかし、その分だけメンテナンスに気を使う必要もありますので、初期コストを抑えてメンテナンス・フリーなトレッキングシューズを履きたいという入門者のニーズにはシンセティックレザーがベストマッチです。
ナイロンをメイン素材として使用したシューズとは異なり、岩や木の根に足をぶつけたり、擦ったりした際にも、その痛みが足までダイレクトに伝わることなく、一定のプロテクション性能を発揮してくれるのもレザーならではの安心感です。

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さて、〈レネゲード X〉というトレッキングシューズの系譜と開発コンセプトをご紹介できたところで、次回の記事ではこのトレッキングシューズが他のモデルと具体的にどう違うのか、なぜ〈レネゲード〉のコンセプトが25年もの間ずっと唯一無二の存在であり続けられたのか、テクニカル・スペックを詳細に比較してみたいと思います。
どうぞお楽しみに!