画像:夕日の登山イメージ

 登山用バックパックを 
 本当の快適さで背負う 
 3つのポイント 

調整ストラップがたくさんあって、
どう使うのか分からない

機能が高い登山用バックパック
なのに肩がこる

バックパックの重さで
体がふらついて疲れる

登山用の大型バックパックがもつ高いクッション性やサポート機能は、正しく背負わないと十分に発揮できず、体に余計な負担が生じます。大展望が広がる爽快な稜線歩きや、山と山を旅するように繋ぐ長距離トレイルを楽しむために、優秀な基本性能を正しく発揮させる背負い方の3つのポイントをご紹介します。

優秀な基本性能を正しく発揮するフィッティング5ステップ

Fitting 荷重を体の重心に近づけるフィッティング

調整用ストラップは、下から上に向かって順番に調整していきます。腰から胸、肩にかけてストラップを締めていきながら、バックパックを体に近づけていきます。「バックパックは腰で背負う」とよく言われる通り、腰70%、肩30%が、容量やモデルを問わず重い荷物を背負う時の理想的なバランスです。

  • イラスト:ストラップを緩める

    1.すべてのストラップを緩める

    ユーザーの体に合わせるため、ストラップを余裕のある状態にリセット

  • イラスト:ヒップフィンを固定

    2.ヒップフィンを骨盤に固定

    骨盤の上部を覆う位置で、ストラップをしっかりと引きます

  • イラスト:ショルダーストラップを引く

    3.ショルダーストラップを引く

    腰70%、肩30%の荷重を意識しながら、ショルダーストラップを軽く引きます

  • イラスト:チェストストラップを固定

    4.チェストストラップを固定

    バックルを締め、高さ調整を行い、呼吸が苦しくならない程度にストラップを引きます

  • イラスト:スタビライザーを調整

    5.スタビライザーを調整

    ヒップとショルダーのスタビライザーで荷重バランスをコントロール

フィッティングの最終仕上げ背面長の調整

ドイターの大型バックパックの背面は、ユーザーの体に合わせ、長さの調整が可能です。長すぎたり短すぎたりすると、本来の機能を発揮できず、理想の荷重バランスを損ない、体に余計な負担が生じます。

1 鏡を見ながら背面長を確認

適切な背面長かどうか、鏡を見ながら確認します。
正しい長さは、肩甲骨(下角)とショルダーハーネスの付け根が同じ位置にある状態です。短い場合や長い場合は、背面長の調整が必要です。

画像:背面長が短い様子

背面長が短すぎる×

A:ショルダーハーネスの付け根が低い場合
B:ショルダーハーネスの末端が胸の上部へ位置している場合
バックパックの重心が下がってしまい、ヒップフィンが適切な位置より低く、下半身の動きを妨げます。ショルダーハーネスの調整幅も短くなり、体へのフィット感が低くなります。

画像:背面長が長い様子

背面長が長すぎる×

C:ショルダーハーネスの付け根が高い場合
D:ショルダーハーネスが肩から不自然に浮いている場合
肩とショルダーストラップの間に隙間ができ、肩全体に荷重がかかりません。ショルダーハーネスが首と擦れたり、荷重バランスが悪く体が後ろに引っ張られたりします。

2 バックパックの背面長を調整する

背面長が短かったり長かったりした場合は、バックパックの背面長を調整します。
3タイプの異なる調整システムを、モデルに合わせて採用しています。

  • バリスライドシステム

    イラスト:バリスライドシステム

    該当製品:エアコンタクトコア、フューチュラエアトレック
    調整方法:
    1.オレンジ色のバックルを立ち上げ、ロックを解除します。
    2.バックルを立ち上げたまま、ショルダーハーネスを上下に移動させます。

  • バリクイックシステム

    イラスト:バリクイックシステム

    該当製品:エアコンタクトライト
    調整方法:
    1.ベルクロ止めしたストラップを外し、固定用のループから引き抜きます。
    2.希望する位置の固定用のループ(4本)に下から通し、折り返した後、ベルクロに貼り付けます。

  • フック&ループシステム

    イラスト:フック&ループシステム

    該当製品:エアコンタクトウルトラ
    調整方法:
    ショルダーハーネスはカラビナによって背面のループへ固定されています。背面のループは3段階での調整が可能で、希望するループへカラビナを掛けて、固定してください。

バックパックが安定するパッキング術

登山前のパッキングも大切なポイント。パッキングが崩れたバックパックは、荷重バランスが体から離れてしまい、体に余計な負担が生じます。バランスの取れたパッキング術で、余計な負担を取り除きましょう。

Packing
パッキングのキーポイント

「体幹の近くに、重い物をパッキング」することがキーポイントです。
ダンベルを持つときをイメージしてください。体から離して持つと、重くてつらいばかり。体の近くだと安定して楽に持つことができます。 バックパックを体の重心近くで背負うことは、余計な疲労や転倒リスクを軽減できます。重いギアは背中側にパッキングしましょう。

イラスト:バランス説明ダンベルの例

安定するパッキング術

バックパックを大きく4つに仕切るイメージをしながら、パッキングしてください。重量や使う頻度によって、荷物を4つに振り分けます。

イラスト:安定するパッキングのイメージ

間違ったパッキング術のリスク

イラスト:重み下部集中のリスク

[重みを下部に集中してしまう]

体が下に引っ張られて後傾になりやすく、バランスを崩したときに転倒リスクが高まります。

イラスト:重み上部集中のリスク

[重みを上部の中央外側に集中してしまう]

険しい岩場などでは、荷物の重心が必要以上に上部にあると振り子のように体が振られてしまうリスクがあります。

「本当の快適」を追求したバックパック

ドイターのものづくり哲学

飾りはいらない。「本当の快適」を作る。

我々が作るバックパックを端的に表す言葉が「No Frill(余計な飾りは要らない)」です。同じコストをかけるなら、ユーザーの快適さを向上させるために費やす。その積み重ねだけが、ドイターが目指す「本当の快適」を実現します。荷重バランスを整え、その荷重をきちんと腰へ伝えること。快適な背負い心地を「体感する」ことは、見た目のデザインよりも大切なことだと信じています。

画像:トーマス・ヒルガー

プロダクトチーフマネージャー
トーマス・ヒルガー(ドイツ本社)

求める機能に合わせた
大型バックパックシリーズ展開

バックパックに求める機能は登山者それぞれです。「好きなアイテムを思うままにパッキングして快適に縦走したい」「汗かきだから背中にドライ感がほしい」「ひとつのバックパックでいろんな山を登りたい」。
ドイターは登山者それぞれの「本当の快適」に応えるために、登山用大型バックパックシリーズを展開しています。フルスペックの快適さで縦走を楽しめる「エアコンタクトコア」、背面通気性で背中のドライ感が続く「エアトレック」、汎用性の高いベーシックな「エアコンタクトライト」。求める機能に合わせてバックパックをお選びください。

画像:エアコンタクトコア登山シーン

 AIRCONTACT 
 CORE 

製品画像:エアコンタクトコア

Aircontact Core Series

 エアコンタクト コア 

エアコンタクトシリーズの中で最大の推奨最大パッキングウェイト(25kg)をもち、細部に至るまで充実の機能をもつフルスペックモデル。縦走を楽しむプラスワンアイテムを持っていく登山者におすすめです。

画像:フューチュラエアトレック登山シーン

 FUTURA 
 AIR TREK 

製品画像:フューチュラエアトレック

Aircontact Ultra Series

 フューチュラ エアトレック 

背中のドライ感が持続する背面メッシュパネルを備えたモデル。高いフィット感と荷重バランスを整える機能を両立した大型バックパックで、汗の不快感を軽減したい登山者におすすめです。

画像:エアコンタクトライト登山シーン

 AIRCONTACT 
 LITE 

製品画像:エアコンタクトライト

Aircontact Lite Series

 エアコンタクト ライト 

全体的に軽量化を図りつつ、ユーザビリティを高めたベーシック & 汎用モデル。登山に適した背面システムを採用し、全体的な軽量化を図った快適なライトシリーズで、山小屋での宿泊を楽しむ登山者におすすめです。

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