CARE & TIPS

修理やパーツの取り寄せについて

ピンホールのような小さな穴はパッチシールを使用してご自身で修理が可能です

軽量に特化したギアは多くのメリットをもたらしてくれる反面、使用している素材は非常にデリケートで損傷しやすいデメリットもあります。ご使用することで開いてしまったピンホールのような小さな穴や概ね2~3㎝程度の生地破れはティアエイド タイプAやテネシアステープを使用しご自身で簡単に修理することが可能です。アルコールを含ませた布なので破損箇所を拭いてきれいにした後に乾いた清潔な面にパッチを貼ってください。 また、焚火の火の粉が飛んできて生地が欠損してしまったような穴については補修パッチ/テープを2枚用意して表/裏両側から挟む要領で貼って修理します。

インナーテントのメッシュパネルの穴を塞ぐ

小さな穴をメッシュに開けてしまった場合はティアエイドタイプA (補修パッチ)、破損部分が大きい場合はテネシアステープがお勧めです。補修パッチ/テープを2枚用意して表/裏両側から挟む要領で貼ります。

大きく損傷した場合は販売店へご相談下さい

大きな穴や破れの場合は販売店へご相談下さい。修理の受付窓口となる販売店を通じて見積を提示致します。見積の提示までにおおむね1週間から10日程度いただきます。ダクトテープ、布テープを使えば「何でも修理できる」と思われがちですが、これらのテープは粘着性が強かったり、跡が残ったりして工場での縫製修理を不可能にしてしまうことがありますので使用しないでください。

曲がったポールは全て交換が必要ですか?

テントポールはご使用にともないわずかに曲がってしまうことがありますが、これは交換の必要がありません。テントの形やテンションのかかり方によって柔軟に形を変化させます。例えるならばハイキングブーツを履き慣らすにつれ、靴が足の形に沿う様に似ていますのでそのままご使用ください。

大きく曲がってしまったポールは自分で交換が可能ですか

先端が欠けたり、ひび割れたり、ひどく曲がったりしたポールはお客様ご自身でも交換ができることがあります。交換が必要な部位を特定し販売店へご相談下さい。取り寄せ対応にはなりますが在庫があればパーツ販売いたします。ビッグアグネスのテントの製品名には似たような名称が多く、同じ製品名でも販売時期によっては仕様が異なることがありますので、製品名とパーツ名だけではご希望の内容を特定できない場合がございます。正確な製品名が特定できる取扱説明書とテントポールの場合なら破損したポールの(位置や長さ、形状などの)情報の食い違いを防ぐためにも破損した部分を含むポール一式のままご購入された販売店、またはイワタニ・プリムス取り扱いブランドを取扱っている最寄りの登山/アウトドア専門店へご相談下さい。ポールやショックコード、ハブなどの交換修理の受付もしております。販売店を通じて見積を提示致します。

【破損したテントポールの交換手順】

  1. 破損した部位を含むポール一式を伸ばします
  2. 破損部位までを含み先端から全てのポールの順番をテープ/シールなどを使用して記します。
  3. 破損した部位に近い先端チップをポールから外し、ショックコードをチップから外します(結び目をカットしても構いません)。
  4. 外した先端チップ側からポールを外し、破損した部位と交換部位を入れ換えて番号順にショックコードを通して元の状態へと組み上げます。次のポールをつなぐときにショックコードを強く引っ張る場合は手前のポール部分でショックコードをクリップで留めると作業が楽になります。
写真:ポール修理のコツ

ポールをつなぐショックコードの交換について

テントポールをつなぐショックコードは経年と共に伸びてしまいますので、必要に応じて交換修理をご依頼ください。ショックコードの交換修理もコードを用意すればご自身で可能です(コードの太さはφ3㎜です)。ショックコードはテンションをかけたいのでポールセット全体の長さではなく、1.5節くらい短い長さが適切になります。もちろん、両端のチップに結ぶ長さも考慮する必要はあります。

写真:ストレッチコード修理
(コード自体が変色し硬化してきたら交換が必要です)

破損、紛失したパーツの購入や修理は可能ですか

取り付けに縫製など修理を伴わないパーツについては、用意がある場合は対応可能です。再縫製が必要な場合は破損部分の状態を確認して個別に見積の提示を致します。なお、パーツのご購入に際して製品名とパーツ名だけではご希望の内容を特定できない場合がございますので、正確な製品名が特定できる取扱説明書と紛失したパーツが他の部分で使用されているならばその画像と一緒にご購入された販売店へご相談下さい。

マットレスのエア漏れ修理は可能ですか

小さな穴や破れについてはユーザー自身で修理ができるようにリペアシールが付属しております。以下の手順をご参考にして修理してください。ご自身での修理が難しい場合、エア漏れ箇所の特定ができない場合は販売店へご相談ください。著しく大きな穴や破れ、縁などの圧着部分が剥がれた場合は修理ができません。

【マットレスの修理手順】

  1. たっぷりの水を張ったバスタブ(浴槽)に膨らませたマットレスを水没させて気泡の出る場所を特定します。
  2. エア漏れとなる場所に生じた傷/穴を十分に覆うサイズのリペアシールを用意します。
  3. マットレスの空気を抜き、補修場所の周囲の汚れをふき取りきれいにしてからリペアシールを貼ります。シールを貼る際はフラットな場所でシール内に気泡が残らないようにしっかりと押さえながら貼ってください。
  4. 5分程度経過するとしっかりと接着しますので再びマットレスを膨らませて修理箇所を確認します。
    (注意 大小大きさの異なる穴が複数あいていた場合、上記の手順1では小さい穴に気がつかないときがあります。修理後の確認でしぼんでしまったときは再びマットを水没させて他のパンク箇所を確認してください)

マットレスのリペアキットに入っている赤いシリコンでできた円盤状のパーツは何に使用しますか

マットに空気を注入するバルブ内に設置してある空気の逆流を防ぐ逆止弁で「バルブフランジ」と言います。この弁を押すことで微量に空気を抜くことができ膨らませたマットを好みの硬さに調整することができます。あまり多くない事例ですがマット本体からではなくバルブ口からエア漏れが確認されることがあります。このような時は付属しているこのパーツを交換してバルブ口の密閉性の修理を施します。

【バルブフランジの交換手順】

  1. 床や机の上などにマットを広げて内部の空気をすべて抜きます。
  2. バルブフランジを押し下げ、バルブから同パーツを外します。マット本体内部のボトム側に外したパーツが落ちますのでマット外側から生地ごとフランジをつかみます。
  3. つかんだバルブフランジをバルブから引き抜きます。 
  4. 新しいバルブフランジ(傘)をその軸を上にしてバルブ内部に挿入します。
  5. 軸をバルブ口にある穴に通して、カチッと音がするまで引き上げます。余分な軸は膨らませやすくするために切り取っても構いません。

ファスナー交換はできません

ファスナーの務歯(エレメント)などが破損したり、欠損したりした場合のファスナー交換は残念ながら対応できません。スライダーが抜け落ちた場合は、抜け落ちたスライダーとファスナーの状態とそのファスナーが付いていた幕体の状態を確認して修理の可否及び見積りを提示いたしますので販売店へご相談下さい。

紫外線によるダメージは避けることができません

紫外線はどのような生地にもダメージを与えますので長い時間直射日光にさらしていると生地は脆くなり、破れやすくなります。使用後にテントなどのギアを乾燥させる際は日陰で行ってください。紫外線でダメージを受けた生地はテントを張った瞬間に縫い目が裂けてしまいます。

テントのシームシーリングについて

新品のテントにはシームシーリング剤を塗布する必要はありません。数シーズンのハードな使用で縫い目から水が浸入していることに気付いた場合は、シームグリップで部分的な目止めを行ってください。全体的に剥がれてきたときは紫外線などの影響を受け、テントの寿命が終わりに近づいていることを意味します。シームシーリングの修理は承っておりません。