ドイター社について
ドイターの歴史は今から一世紀以上前の1898年(明治31年)のドイツ南部・アウグスブルグの郵便局の布袋づくりからはじまりました。創業者のハンズ・ドイターは、たゆまぬ研究開発と技術革新を続けます。使い勝手の良さや品質の高さが評価され、その後、時代のニーズに従い、次第に商品群を広げてゆきます。
ドイターが登山用のバックパックメーカーとして認知された時期は、未知の世界への冒険やヒマラヤ登山の創成期の時代と重なります。中でも、1934年のドイツ隊のヒマラヤ遠征、1938年のアンデール・ヘックマイヤーのアイガー北壁登頂、1953年のヘルマン・ブールのナンガ・パルパット登頂、などへの用品サポートにより山岳用バックパックとしての地位を確実なものにしました。その後もドイターは積極的に当時無理と言われていた数々の革新的な技術をバックパックに反映させ、徐々に評価を高めていきます。
長い歴史の中、ドイターが成長を続けて来られたのは、ユーザー本位のもの作りというポリシーがあったからに他なりません。「バックパックの製造を通して、冒険者のパフォーマンスを高めたい」。これこそがドイターの目指す、物づくりの姿勢なのです。
背面の通気性が上がればユーザーのパフォーマンスが向上する

バックパックの背面部分の通気性を高めることは背面の発汗を抑制することになります。これは結果的に心拍数と血圧の上昇をも抑えることにつながります。
ドイターが背中と荷物の間に隙間を設けることで背面の通気性を確保したバックパック「Deuter Tauren」を最初に考案したのは1930年でした。その後も多くの画期的技術を搭載したバックパックを作り続けています。
現在では、登山用だけに留まらず、スキー・スノーボード、ランニング、サイクリングなどの用途に応じた、さらに、使用する季節やシチュエーションを考慮した、きめの細かな製品作りを実践しています。スポーツをする人々のパフォーマンスを少しでも向上させたい。これがドイターの考えです。
現在では、この考えを元に、ハイキングモデルに採用される通気性抜群の「エアコンフォートシステム」をはじめ、パックのバランスと熱気の排出性を高めた「エアストライプシステム」など、数々の背面システムを開発し、製品に採用しています。
フィールドでの荷重バランスを考える
バックパックを選ぶ際に気をつけたいのは背面の通気性と同時に、実際の荷物を入れたパックを背負った時の荷重バランスです。軽さだけを追求したバックパックでは実際の登山フィールドでは逆に重く感じることになるでしょう。
ドイターの登山用パックでは、荷重をいかに体の中心である腰に伝えるかを前提に考えます。肩や背中にかかる荷重をうまく分散してやるためにはそれなりのバックパックに内蔵するパーツが必要になってきます。また、内部に収める荷物をしっかりと抑え込むだけの強度を持った繊維も必要になってきます。
バイク(自転車)用のモデルを見てみましょう。ヘルメットをかぶったライダーの乗車時の前傾姿勢を基本に考えると、パックのデザインはここで別の発想が必要になります。上部はヘルメットに干渉しないよう、下部は、乗車時に荷重によって後ろに引かれる力が生じないようにしなくてはなりません。
このようにドイターは、アクティビティの種類によって、専用設計が必要になってくると考えています。
専門家とともに

ドイターは、ドイツ山岳スキーガイド連盟、フランス山岳ガイド連盟と協力体制を築いています。 |
ドイターの考えは「製品づくりを通じてユーザーのパフォーマンスを高めたい」というところにあります。そのためには画一的なバックパックではなく、登山には登山用の、スキーにはスキー用の、自転車には自転車用のバックパックがあるべきとドイターは考えています。そして、専門性の高いバックパックはプロの人々と開発をしたいと考えています。
ドイターは、登山家でもある社長のベルント・クルマンを中心に、ドイツ山岳スキーガイド連盟をはじめ、多くの登山家、自転車ツーリングのガイド、トレイルランナー、そして経験豊富なドイター社や世界のディストリビューターのスタッフ達と共に製品の開発を進めてます。
ドイターの歴史
| 1898年 |
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ハンズ・ドイターにより、創業される。最初の大きな仕事として、バーバリアン郵便局の郵袋を手がける。 |
| 1905年 |
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テントの製造が拡大、同時にレンタル業も軌道に乗る。 |
| 1910年 |
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軍用にバックパック、ホルスター、バッグ、そしてテントを供給。 |
| 1919年 |
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バックパック、鞄、革製品、テントなどからなる企業として株式公開企業となる。 |
| 1934年 |
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「Deuter-Tauern」ザックがドイツ・ヒマラヤ遠征隊の装備として選ばれ、性能が評価される。 |
| 1953年 |
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高名な登山家、ヘルマン・ブールによるナンガパルパットの登頂にドイターのバックパック、テントなどが使用される。 |
| 1962年 |
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ヒマラヤ遠征にドイターが頻繁に使用されるようになる。テント部門は分社される。 |
| 1971年 |
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ドイツ国内で最大のバックパック&バッグメーカーとなる。 |
| 1973年 |
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生地に新素材のコートナイロンを使用する製品が多くなる。 |
| 1978年 |
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ドイター社現社長のベルント・クルマンが当時のヨーロッパ人として最若年(24歳)としてエベレストに登頂。 |
| 1985年 |
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背面の通気が抜群の「エアコンフォートシステム」が発表となる。
世界的に有名な登山家、ピーター・ハーベラーがドイター社のテクニカルアドバイザーに就任(〜1991年まで)。 |
| 1990年 |
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世界で初めてサイクル専用バックパックの「Bike1」が開発される(1991年発売開始)。 |
| 1994年 |
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エアコンフォートシステムを採用した新デザインのRSエアコンフォートが発表になる。 |
| 1996年 |
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スリーピングバッグを商品ラインナップに加える。またトレッキングザックに重い荷物を背負っても通気性が確保される「エアコンタクトシステム」を開発。 |
| 1997年 |
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ドイツ山岳スキーガイド協会との連携が始まる。 |
| 1998年 |
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よりフィット感を高めた背面メッシュシステムの「アドバンスト・エアコンフォートシステム」を開発。 |
| 2002年 |
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デザイン性と快適性を融合したモデル、「ACライト」の発売開始。 |
| 2003年 |
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ライトトレッキング用に「エアコンタクトライト」を発表しベストセラーとなる。 |
| 2005年 |
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世界初のTUV承認の脊椎保護システム(「ドイター・シールドシステム」)を内蔵したバックパックを開発
フランス山岳ガイド連盟との提携関係が始まる。 |
| 2006年 |
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TUV承認のシールドシステムを内蔵したバイクパック「アタック」を発売 |
| 2007年 |
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縫い目に継ぎ目のないDS(ドライシールド)を発表。バイク用バッグに採用される。 |
| 2008年 |
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創業110周年を迎える。 |