金属フレームを卒業したテント

ニーモ・イクイップメント
GOGO LE 
MORPHO AR 

文・金牧秀明(イワタニ・プリムス)

金属フレームより高い信頼性を求めて

 GOGO LE(ゴーゴー LE 1人用)MORPHO AR(モルフォAR 2人用)は金属フレームのかわりにチューブ状の空気梁(エアビーム)をフレームとして使う独創的なテントです。エアビームの採用により、設営の容易さ、強風時でもフレームが破損しにくい信頼性の高さ、そして、コンパクトな収納(GOGO LE)を実現しました。

設営方法

 どちらのモデルの場合も最初に本体の前後部分をペグで留めます。付属の軽量ポンプを使ってエアビームを膨らませた後、残りのコーナーをペグで補強。最後に、ストラップを引いて全体のテンションを均一にします。
GOGO LEの組み立て

MORPHO ARの組み立て


エアビームのすぐれた強度
 エアビーム式は金属フレームのように曲がったり、破損するリスクが低いのが特徴です。そのため、テントが変形するような強風時にフレームが内部に押し込まれても、風が弱まれれば自然に復元します。

強風に強いMORPHO AR
 設営するとき、各コーナーにあるウェビングストラップを引いて、テントに皺ができないよう全体のテンションを均一にするのがポイントです。これにより、強風時の耐久性を高めることができます。


収納方法

収納前にデフレーターバルブをバルブに差し込む。こうすることで、エアビーム内の空気が自動的に抜けていく
MORPHO ARの場合、アクセスジッパーを開くことで外からでもエアビームのバルブにアクセスできる 収納時のGOGO LE。とてもコンパクトに収まっている
 撤収時は、ペグを抜く前にデフレーターバルブを「カチッ」と音がするまでバルブに差し込んでください。これで、エアビーム内の空気が自動的に抜けます。
 あとは、デフレーターバルブをバルブにつけたまま収納袋に押し込むだけ。撤収は設営の半分以下の時間で完了します。
 付属の収納袋はコンプレッションベルト付きなので、コンパクトに収納することが可能です。

シェルター以上に使いやすい
GOGO LE

写真1 一人用シェルターとしては十分に広い空間をもつ 写真2 インナーテントを縮めることで前室をつくることも可能。室内に入れたくない汚れたブーツや、濡れたギアなどを収納できる
写真3 前室に荷物をたくさん入れたときは、サイドドアを使っての出入りが可能だ 写真4 軽量化のためエンド側(足側)にはポールがない。自立させるためには木の枝など使う
写真5 トレッキング用のポールと細引きを使ってエンド側を自立させた例。ポールの先端を地面に刺し(テイルエンドの下のハトメには入れません)、細引きでエンドの上にあるハトメ(穴)とポールのストラップをつなげて、細引きにテンションがかかるようポールの長さを調整する。
 前方1/3は「エクソーフライ」と呼ばれるダブルウォール構造(インナーテントとフライシートで構成)になっています。このインナーテントを縮めれば前室ができます(写真2)。この前室に荷物をたくさん置いたときは、サイドドアを使ってインナーテントの室内に入ることができます(写真3)。
  また、徹底した軽量化とコンパクト性を追求したシェルター型テントのため、エンド側(足側)には、専用のポールがありません。そのため、エンド側は、木の枝などを利用して空間を作ります(写真4)。さらに、トレッキング用ポールがあれば細引きと併用することで、エンド側に空間をつくることが可能です(写真5)。

高い耐久性、独自性ある美しいデザイン
MORHO AR

2人で使っても余裕のある室内
ライトポケット。ここにヘッドランプを入れることで、室内を広く照らすことができる 室内の空気循環向上のため、左右下部にはサイドベントを設置
インナーテントを縮めれば、前室ができる。フライ部分の巻き上げ方次第で、さまざまなパターンの前室を作ることも可能だ
 独自の構造により、2人で使って余裕のある室内空間があります。入口側上部には「ライトポケット」を装備。これは光を拡散させる白い素材のポケットで点灯させたヘッドランプを内側に向けた状態で入れると室内を広く照らすことできます。
 前方1/3はエクソーフライと呼ばれるダブルウォール構造(インナーシートとフライシートで構成)で、状況に応じてインナーテントを縮めて前室を作ることができます。左右のフライ部とフロントドア部の巻き上げ次第で、いろいろなパターンの前室を作れます。