最高の滑りは最高のパートナーと共に

ドイター・フリーライダープロ30

文:児玉毅(プロスキーヤー) 写真:菅沼浩(プロカメラマン)

本ページの内容はインプレッション記事のため、使用者個人の感想を含んでおります。

(写真のバックパックは2012年のモデルです)

大切なのは100%滑りに集中できること

高速ターンで遠心力のかかる状況でもバックパックの重さで上体が振られることがないので思い通りのターンを描くことができる
フリーライダープロ30はターンの切替時の荷重移動の際にも一体感を損なわない。狙ったラインを外せない一発勝負の滑りにもストレスを感じることなく使える

 最高の滑りを目的としたバックカントリースキーヤー、スノーボーダーにとって、背負い心地、機能性、デザインなどすべてにおいて、満足できるバックパック選びというは、意外と難しい。しかし、ドイターのフリーライドプロ30を背負った瞬間に、僕は最高のパートナーに出会えたことに気が付いた。

 まず、ドイターのバックパックすべてに共通するのが、背中にぴったりとなじむ気持ちの良い背負い心地である。30ℓ満タンに荷物を詰め込んでも、左右上下への激しい振りでザックがぶれることがなく、動きやすい。これは、高さや厚みをなるべく出さずに幅を少し広くもたせ、荷物が背中全体にぴったりと寄り添うようなデザインになっている効果だと思う。これによって、滑りでの激しい動きでも体と一体感があり、滑りに100%集中することができた。

 また、すっきりとしたデザインの中に過不足なく機能が詰め込まれていることも見逃せない。ゴーグルやサングラスなどの収納用にソフトな素材を内部に使っているトップポケットやショベルやプローブなどのアバランチギア一式の収納が可能な大型のフロントポケットが備わっている。
そして、バックアクセスが可能だから正面パネルにスノーボードやスノーシューをつけていても荷物の出し入れができるのは、スノーボーダーにとっては必要不可欠な機能かもしれない。荷物の詰めやすさと取り出しやすさ、各パーツの使いやすさ、どれをとってもちょうど良く、バックカントリーでの様々なシチュエーションに対応してくれ、ストレスとは無縁だった。いかにテストを重ね、愛情を込めて丁寧に作られたバックパックであるかを感じることができた。


Deuter Alpine Back System

ドイター アルパインバックシステム

スキーやスノーボードで滑走する際に適したバックパックに用いられる背面システムがドイターアルパインバックシステムです。パックの厚みを抑えたデザインで、パック全体の剛性を高め、荷重を腰に伝える役目を果たすフレームを内蔵しています。また、ウエストベルト部分はハイク時や滑走時の動きに連動する「バリフレックスシステム」を採用しています。これらの特長により身体の動きを妨げず、荷重バランスが身体の近いところで安定し、パックとの一体感が得られるパックとなっています。そして、背面通気性は2列に並んだフォームパッドの間に生まれる「チムニー効果」により上方に排出されることで確保されています。

加えてデザインの良さと頑丈さも

 バックパック自体のデザインの良さと、背負ったときのシルエットの良さというのも、ドイターの良いところだ。バックカントリーにおいてはもちろん、ゲレンデでも自分のスキーファッションの一部になっており、最高に気に入っている。背負うことで勇気がわいてくる、かっこ良い滑りができる気持ちになる、そんなバックパックは今までなかった。

 1シーズン毎日のように僕と活動と行動をともにしたこのバックパックがハードユースにまったく動じず、ほとんど新品のような状態を保っている。このドイター最大の持ち味であるだろう絶対的な品質の良さを付け加えておこう。


児玉毅(こだま・たけし)
「スキーを背負って世界を旅する」をライフワークに、最高のライディングと感動を追い求めるプロスキーヤー。僻地や高所でのスキーを得意とし、マッキンリー山頂からの滑降や、グリーンランドでのシーカヤックを用いたスキー遠征、エベレスト登頂、ヒマラヤ未踏峰滑降などに成功する。